【本のまとめ】察知力

読書ログ

今回は、元サッカー日本代表の中村俊輔氏による「察知力」から得た学びと考えをまとめます。

  • 本記事の読者像
    • 「察知力」を読むことで何を学ぶことができるか知りたい人
    • 中村俊輔氏が、練習や試合の時に何を考えて行動していたか知りたい人
    • 仕事で閉塞感を抱えていて、何をすれば良いかわからない人

学び1:闇雲に練習してはいけない

本書のタイトルになっている「察知力」。中村俊輔氏はこの察知力の重要性をあげています。

ただやみくもに練習するのではなく、常に未来を察知して、何が自分には足りないのか、常に危機を察知して準備することが大切

プロのサッカーの世界では、ポジション争いが激しく、監督が変わるとサッカーのスタイルも変わります。中村俊輔氏は「察知力」を高めることで、常に試合に出られ続けるように努力していました。

これ、実は仕事にも当てはまると思います。

間違った努力、効果のない努力を続けていても時間の無駄で、結果に結びつく努力を続ける必要があると考えています。たとえば、社内向け資料を極端に綺麗に作ったり、社交辞令としてさまざまな企業とのミーティングを繁忙期に入れたり。100%無駄とは言えませんが、結果を出すことが求められている時期においては、優先事項であると言えません。

将来何が起きるのかを察知して、危機に陥った時の準備をしていくことが必要です。

学び2:常にピッチに立ち続けるために努力をする

サッカーにおいて、1軍の試合に出ることで成長を続けることができます。なぜなら、晒されるプレッシャーの質が異なるからです。良いプレッシャーにさらされてプレーする方が、より成長できます。

そして、1軍の試合に出るためには、監督の考えるサッカーを理解する必要があり、監督が変わるとサッカーが変わり、選手に求められる能力も変わってきます。たとえ自分の本来のポジションと異なるポジションを与えられたとしても、監督の意図を理解し、要求に応えて試合に出る。それに加えて、強引にでも自分自身の色を付け加えていくことで自分のポジションを盤石なものにしていく。これらを達成するためには、自分の「引き出し」を増やすことが大切です。

これは仕事にも当てはまっていて、常に良い仕事をするためには会社の方針を理解し、会社が求めているものに100%対応する必要があります。もちろん、ビジネスにおいてもカウンターパーティーや競合他社の動向に合わせて、方針を変える必要があります。その都度、臨機応変に対応する必要があります。そのためには自分の「引き出し」を増やす努力が必要です。

その引き出しを増やすためには、より多くの案件に触れて、「あ、これ前にもやったことがある」という経験を増やしたり、本を読んだり、専門家に話を聞いたりすることが必要です。

このようにして自分の引き出しを増やし、臨機応変に対応する力を身につけて、各状況に合わせて求められていることを「察知」し、高いパフォーマンスを発揮していくことは、スポーツにも仕事にも共通しているでしょう。

学び3:自分を周囲に理解してもらえる状況を作る

自分自身の目標がある場合、周りの付き合いとのバランスを取ることが難しい時があります。自分の時間を確保する必要がある一方で、周りとの関係性も維持する。そんな状況です。

新しい環境に入った時はある程度周りに合わせる必要があるかもしれません。しかし、いつまでも周囲のペースに惑わされていたままでは目標がブレたり、現状に流されたりしてステップアップできなくなる。そういう時は、集中したい時に集中できるよう、周りに配慮してもらう必要があります。そのためには、自分自身のことを理解してもらう必要がある。

まとめ

今回は、中村俊輔氏の「察知力」を読んで得た学びをまとめました。

  • 闇雲に練習してはいけない
  • 常にピッチに立ち続けるために努力をする
  • 自分を周囲に理解してもらえる状況を作る

 

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