今回は、サッカー日本代表の守田英正氏の「『ずる賢さ』という技術」から得られる学びと考えをまとめます。
- 本記事の対象読者像
- 「『ずる賢さ』という技術」を読んでみたい人
- ずる賢くなるためには何を意識すれば良いかわからない人
学び1:「ずる賢さ」は勝利への抜け道
スポーツについて書かれた本では試合前にモチベーションを高める方法や移籍時における意思決定のプロセスなどがよく取り上げられるかと思います。しかしこの本は違う。「ずる賢さ」を前面に押し出しています。
この本で紹介しているのはサッカーにおけるポジショニングやパスを受けるタイミングなど、サッカーに関連した内容が多いので割愛します。しかし、相手を出し抜いたりする心構えは、ビジネスの世界にも当てはまるでしょう。
交渉相手が取りうる選択肢を吟味して、相手が「No」と言えないような部分については自分たちの要望を突き通す。そして、こちらから落とし所を見つけに行かずに、自分たちの希望が通るようにずる賢く交渉をリードしていく。
日々の生活から、ずる賢さを発揮する機会は多くあるでしょう。
学び2:学びは使い捨て
本書では、現在自分が所属している環境やその同僚から得られる知識や能力には、限りがあると指摘しています。そのため、いつまでもそこにしがみついたり心酔していたら、自分の成長がストップしてしまう恐れがあります。
個人的には、何事からも学ぶことはあると思うので、成長がストップするわけではなく、成長するスピードが鈍化すると思います。例えば、80%まではすぐに吸収できても、残り20%を学び取るのに倍の時間かかるとか。その分野において100%以上の完成度を目標にするのであれば、ずっとその環境にいた方が良いと思います。しかし限られた分野においてプロフェッショナルを目指すのか、ある程度知っている内容を複数個持つのかは、個人の好み次第でしょう。私は、ここでの学びはあと少しだけだなと感じた時に、一気に環境を変えて学びの対象を変化させることが必要だと考えています。
本書は、環境を変える際に、「チームの中で自分が一番下手くそな存在かどうか」を指標として挙げています。
私自身もこの点は同意です。一番下手くそであるということは、何も失うものがないということ。最初からリスクをとって攻めることができます。そして伸び代しかありません。急激に成長を遂げることができます。
学び3:聞き流す
学び1で紹介した「ずる賢さ」につながってきますが、どんなにすごいと思う監督でも、聞き流すことを意識するよう、この本書は述べています。
これってつまり、批判的に物事を受け止めろということだと思います。自分の意思を持ち続けて、思考を継続する。監督の言っていることを正しいかどうか常に考え続ける。
正直いうと批判的に考えるのってかなり大変なんですよね。しかも正しいかどうかなんてすぐにはわからないこともある。私自身もっと磨き上げないといけないと思っています。
まとめ
今回は、守田英正氏の「『ずる賢さ』という技術」をまとめました。
- ずる賢さ」は勝利への抜け道
- 学びは使い捨て
- 聞き流す
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